オカリナ


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2008年6月
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2008年06月23日(Mon)
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オカリナ

 ある会議に昨日出ていた。円卓になって色々話していたが、どうもかた苦しい。雰囲気を和らげてやろうと思って、ジョークを言ったら、思いっきり滑ってしまった。そのおかげで、雰囲気は一気に和らいだ。上手いジョークが言えるのならそれに越したことはないが、僕らは素人だから、滑った場合の方が受けるのだろう。
 その組織をもっと外部に知ってもらおうというものだったのだが、なかなか意見も出ない。堅い人が多いから、破天荒なアイデアは出ない。新参者の僕がリードするのは良くないから遠慮していたが、らちがあかないのでアイデアを出した。どこででもやっているようなことなのだが、自分たちの身の丈にあったことをしようと提案した。外部の才能ある人を呼んできて、楽しい一時を一緒に過ごしてもらうなら簡単だ。金があればプロを。金がなければセミプロ、あるいはアマチュアを。
 どうも僕のブログを読んでいるらしいから書きにくいが、僕の仲間には唄う歯医者さんもいるし、唄う鍼灸師もいる。唄う薬剤師らしい人には長く会っていないが、今でも現役で唄っているらしいし、唄う医者もいれば、唄う電柱乗りもいる。僕が漢方の講演をすることも出来るし、息子に話させてもいい。しかし、それでは僕の縁に拠ってしまう。ほとんど意味を持たない。その会の人達が自分のタレントを披露してくれるのが一番いい。自分たちのタレントで人を呼べるのが一番いい。それが出来れば打ち上げ花火で終わらずに、地に足が着いた持続可能なものになる。
 会議が終わるとある女性が近づいてきた。僕より一回り以上年上の人だと思う。僕の顔を見上げ「厚かましい提案をしてもいいですか」と言う。なにでもその女性は、オカリナの演奏グループに入っていて、老人ホームなどに慰問に行っているらしいのだ。仲間と相談して、演奏を披露したいというのだ。僕は思わずハグしてしまった。まさにこの申し出を待っていたのだ。自ら属しているもののために一肌脱ぐ決意を待っていたのだ。大げさに考える必要はない。からを脱ぎ捨てて楽しんでくれればいいのだ。また、楽しませてくれればいいのだ。評価は必要ない。上手い下手など関係ない。名乗り出て、演じてくれればいい。照れくさそうな、でもちょっと茶目っ気な表情をしていた。ちょっとした決心が必要だっただろうが、よくのりこえてくれたと思う。
 きまじめが解決できることは少ない。きまじめに縛られて、1歩が出ないことは良くある。程々の熱心さで、程々のジョークを飛ばし解決していけば疲れない。みんなが疲れないこと。みんなが落ちこぼれないこと。僕ら素人の鉄則だ。成功は失敗よりちょっとだけいいに過ぎない。そんなに距離があるものではない。笑い飛ばせば逆転する距離だ。肩肘張らず、オカリナで演歌を聴くのもいいかもしれない。