漢方

漢方薬を初め、天然素材の薬を用いて、さまざまな慢性疾患の回復のお手伝いをしています




2017年08月18日(Fri)▲ページの先頭へ
旦那
 世の中には優しい旦那さんもいるものだ。奥さんのために漢方薬を作ってと言ってきた。奥さんが急に呼吸が出来なくなり、しゃべることもできなくなるらしいのだ。何もしてあげられないのでただただ見ているとやがて収まってくるらしい。いつ頃そんな症状が始まったのか尋ねると、随分前からとはっきりしない。随分は人によって違うから、数年くらいと尋ねると10年も20年も前からと言う。最近特に症状が激しくなったから相談に来たらしい。
 当然病院にかかっているが、両親とも心臓が悪かったせいで、奥さんにも不整脈があり、不整脈の薬を出してもらって飲んでいるが一向に収まらないらしい。ご主人は、どうやら僕に心臓の薬、特に不整脈に効く漢方薬を作って欲しいらしいのだが、どうも僕はピンと来ない。不整脈でしゃべることも出来ない?見ているとやがて収まる?
 そこで僕はどういった状況でそんな症状が出るのか尋ねた。すると息子さんのことを最近特に心配しいて、考え始めるとそういった状態になるらしい。だから心臓の漢方薬を作ってと、ひどく心臓に拘る。息子さんのことを心配しただけで、しゃべることも出来ない?見ているとやがて収まる?どうも僕にはピンと来ない。
 そこでまた僕は尋ねた。「息子さんのことを1人で悩んでいるの?」と。すると御主人の説明では、息子さんのことでしばしば夫婦の間でいさかいがあり、奥さんが暴力を振るうそうだ。ただ100kgに届きそうなご主人だから奥さんの暴力などこたえもしない。振り下ろす手を受け止めてちょっと力を入れれば奥さんは身動きできなくなるそうだ。「ワシは暴力は振るわんぞ」と言うが、それはそうだろう、御主人があの身体で暴力を振るえば新聞ネタになりそうだ。奥さんが暴力を振るう?それなのに息が止まりそうになるのは奥さん?どうも僕にはピンと来ない。
 そこで僕は尋ねた。「振り下ろす手を受け止めただけで終り?」「そりゃそうじゃ、ワシは絶対暴力は振るわんぞ。ただオメエがしっかりせんから、あねえなったんじゃ言うてどやしつけたる」
 ここで初めて納得。不整脈の薬が効かないのも納得。自分のせいで作った奥さんの病気を、必死で治してあげようとする優しい旦那さん。


2017年07月27日(Thu)▲ページの先頭へ
関係
 若い男性が処方箋を持って入ってきた。見たことがない顔だ。幼顔で高校生のように見えた。なにやら大きなかばんを肩から提げていたのでそう見えたのかもしれない。娘達に薬を作ってもらい僕が応対した。定石どおり飲み方などを話し始めたが、全然反応がなかった。愛想のない人間だなと思っていたら、おもむろに耳からイヤホーンを外した。そうか、僕の喋っていることは聞こえていなかったのだとその時点でわかった。若者がイヤホーンで何を聞いていたのかわからないが、英会話ではなさそうだ。音楽だったのだろうか。外部から語りかけて分からないようでは、危険を予知できることも出来まい。その無防備さは天性のものか幼児性なのか。
 ただ薬だけ渡して済まそうと思ったが、さすがに目の前で困っている状態を見せられたら、助言の一つでもしてあげようと思った。同じ薬を飲むのでも明らかに養生が貢献するものがある。この若い男性は養生しだいだから、気は進まなかったがそれを伝えた。すると次第に聴く耳を持ってきて、帰りには礼を言って帰った。
 処方箋だけを持ってくる人は、このように「薬をもらえればよい」人が多い。僕の薬局にこだわりがないはずなのに、それでも処方箋を持って来る人は待たなくてもよいというメリットを感じている人達だ。混雑などと言うことはありえない薬局だから、用をたすだけなら便利だ。それらの人にとっては薬局は、知識も情も交換されない合理性だけが支配している空間だ。彼らは僕の薬局にはふさわしくないが、処方箋は受けなければならないという法律があるから、それからは逃げられない。せめて人間関係だけでも構築できれば、少しは血が通うのだが。
 漢方相談は正にその対極だ。喜怒哀楽全てが動員され、お互いが1つの目標に向かってそれぞれの立場で努力する。いわば併走するランナーのように。足も引きつり、息切れもし、必ずゴールのテープを一緒に切れるとは限らないが、それでもお互い頑張る。目の前にいる人物は「聞きたくもない人間」ではなく「聞き入る人間」なのだ。僕は40年後者の関係の中で働くことが出来た。


2017年07月25日(Tue)▲ページの先頭へ
再現
〇〇さんへ
 添付の資料を読ませていただきました。田舎の薬剤師で何の肩書きも持っていないので我ながらこれからお話しすることの信憑性が果たしてあるのだろうかと心配です。ただ、僕がお答えするのではなく、僕の先生の先生がお答えしているとすれば、少しは評価されるかもしれません。僕の先生の先生は、現代医学を学ばれた内科医で、現代医療の診断をもっとも重視して、生薬を科学的に分析して用いられました。1000年以上前の、診察機器が何もなかった頃に苦肉の策で継承された診断方法を、現代において最優先する方法はとられませんでした。現在、漢方を標榜する多くの医師や薬剤師が、証と称する大昔の診断方法を金科玉条のように掲げて、それを錦の御旗のように振りかざして、そうでない人たちを未熟として排斥していますが、僕はそうは思いません。
 若いときに、ある漢方の研究会に出席したのですが、陰とか陽とか、禅問答みたいな話ばかりで付いて行けずに2回目くらいには脱落して退会しました。その後、娘のアトピーを治したくて会う人会う人に質問していたら、僕の気持ちを汲んでくれた人がいて、30年お世話になっている現在の漢方の研究会に入会させていただけました。その会が偶然、現代医学を重視した漢方薬利用の会だったのです。勿論僕の先生も、そのまた先生も、漢方的な理論は熟知されていますが、それを現場で使うことはまずありません。現代医学の診断に基づいて漢方薬を使うのです。その会で教えていただいたことを薬局に持って帰り、忠実に再現したら、青二才の僕でも患者さんに喜んでいただけるようになったのです。漢方薬は長く飲まないと効かないと教えてもらっていた他の会の常識が一気に崩れた瞬間です。以来、僕は先生の口から出された言葉を綿密に書きとめ、忠実に再現してきました。さすがにこの歳になると自分のオリジナルも結構増えてきましたが、基本は先生の先生が作られた理論に基づいています。
 さて、ここから先が本題です。あなたが添付ファイルで教えてくださったこの先生が使われている処方は、とても汎用されているものですが、補中益気湯 柴胡桂枝湯 四物湯 桃核承気湯とも、意図が分かりません。食欲がなくてしんどい、ストレスで消化器の機能が落ちた、貧血気味、のぼせて便秘などを考慮されたのでしょうが、それらが解決したおかげで体調がよくなり、好結果をもたらしたと思われます。そもそも4例では何の再現性もなく、同じものを作っても効くかもしれないと思わせるほどの誘惑を感じられません。そもそも、こんなに漢方薬に造詣が深い人で、症例があまりにも少なすぎます。僕のところに届く医者向けの漢方情報誌にも、こうした情報はしばしば載っていて、1人の患者の効果があったと言うようなもので、他の患者さんにも効くというなんら統計的な価値も含まれません。あれだけ確率を尊ぶ医療の世界で、たった一人に効いたと論文で発表する落差を感じてしまいます。ほとんど薬剤師レベルです。
 嘗て、医者中心の漢方の医学会に出席させてもらったことがあります。テーマがガス漏れと言う僕にとっては興味のあるものでしたから。医師の発表に疑問があったので質問したのです。「先生、その患者さんは本当にガスが漏れていましたか?お尻を臭いましたか?」と。講演したお医者さんは戸惑ったみたいですが、その方が答える代わりに座長と言う人から、「あなたはどちらに属されていますか?」と質問されました。一介の薬剤師ですと答えて回答はもらえませんでした。医師の漢方の世界はまだこんなものかと大いに安心した記憶があります。
 もうひとつ、この先生が使っている薬は1回量が2・5gです。恐らくツムラの漢方薬を使っています。僕が属している漢方の研究会にいれていただくに当たって、ある約束を守るように言われました。決してツムラの漢方薬を使わないことです。折角正しいことを教えても、ツムラの漢方薬では再現できないからだと言われました。僕はそれを忠実に守っています。それを僕に約束させた漢方の先輩は既にこの世にいなくなりましたが、僕をその会に入れてくれたこと、効く漢方薬を使うように促してくれたことなど感謝してもしきれない恩人です。
 結論として言わせていただければ、起立性調節障害にも睡眠相後退症候群にも例の処方たちにはひきつけられませんでした。潰れそうで潰れない田舎の薬局がおこがましいことを言ってしまいましたが、正直に答えさせて頂きました。

ヤマト薬局


2017年07月13日(Thu)▲ページの先頭へ
楽観的
 専門家でない僕がこんなことを言うのは失礼かもしれないが、実際に僕の薬局ではこんなことも時々、しばしば?起こるので、紹介して参考にしていただければと思う。
 この女性を紹介してくれたのは岡山県の人。心療内科における自分の病気の治療(適応障害)でとんでもない目(起き上がれない、死にたい)にあって、それを僕の漢方処方で救うことが出来た。勿論現在は布団からも出ているし、大好きな釣りにも行くし、よく笑うし、仕事に行こうかと思案をし始めた。この女性が適応障害ではないと思ったのは、適応障害になった理由が嫁ぎ先の姑の態度だったからだ。理由を聞いてすぐに思った。適応したんだと。あの状態で本当に気持ちを強くして頑張ったら、ある日折れてしまって取り返しが付かなかっただろうと。適応障害的な症状を呈することによって命を守ったのだと。だから僕が作ったのは心身ともに元気にする漢方薬だった。それで起きれたし、食べれたし、笑えたし、釣りにも行けた。
 この女性が自身がとても元気になったので、九州のある友人を紹介してくれた。10代でパニックになり、デパスで治療していたが起き上がれなくなって、その後統合失調症と診断されて8年間治療をしている。この病名がついたら薬はかなりのものを飲む。7種類もの精神病薬をもらって飲んでいる。その他副作用防止の薬などを含めると10種類の薬を飲んでいる。その挙句が・・・いつもイライラして、不安感にさいなまれる。太陽がまぶしく、些細な音でも耳に響く。おまけに副作用で20kg以上太っている。僕はこの方から電話を受けたときにすぐに思った。「本当に統合失調症?」と。言葉は丁寧で分かりやすいし、明るくて礼儀正しい。何の問題があるのだろう。青春時代の夢も聞いたが、かなっていたらすばらしいだろうなと凡人の僕から見れば羨ましいくらいのものだった。
 心療内科で何を判断材料に統合失調症と言われたのか分からないが、僕はその診断名を無視して感じたままの漢方薬を作った。その方の不安材料をとることだけの処方だ。結局2週間分でその全てが治った。漢方薬は脳の中に進入できない。脳の中をいたずらにかき回すより、食べ物の延長みたいな薬草で心身を養ってあげたほうが自然に回復する能力を導き出すことが出来る。心の病気も肉体の治療と同じ発想をしてもかまわないのではと思う。僕は専門家でないから、心の病気も治ると素朴な勘違いをしているのかもしれないが、実際に薬草で治る人が多いのだから、この楽観的な発想を引っ込めることはできない。


2017年06月29日(Thu)▲ページの先頭へ
 世の中には元気すぎる人がいて、そういう人はほとんど高血圧、高血糖、高脂血症、高尿酸だ。もしこれで神経質な人なら病院に行き、それぞれの症状に合わせた薬を飲む。薬を飲めば飲んでいる間は数値が下がるから安心する。ただ、こうした症状の人たちは基本的には元気だから、体調は絶好調だ。だから検診で指摘されても気にも留めない人のほうが多い。自覚症状がなく、働いても遊んでも充実しまくりだから余計なお世話なのだ。
 ある方の御主人もこのタイプだ。奥さんが心配しても何処吹く風だ。毎年腎臓が少し怪しいと出ても病院に行かないのだから、元気過ぎ病の典型だ。しかし奥さんの熱意が通じたのか、病院に行ってくれた。病院と言っても、僕の息子が勤めている病院で、生活習慣病全てをまかなえるような煎じ薬の処方箋を切ってもらうためだ。一つ一つの病気に対応する現代薬を飲むとかなりの量を飲まなければならない。だからむしろ基礎を整える薬をまず飲んでみたらいいのではと思ったのだ。所詮生活習慣病なのだからベースは同じだ。食べ過ぎの運動不足だ。(陰の主役は遺伝のような気がするが)その行き着く先は分かる。その欠点を漢方薬で補えばまだまだ自力で体調を戻せるかもしれない。
 御主人が煎じ薬を飲み始めて10日くらい経った頃だろうか、奥さんが自分の用でやって来た時に、御主人が、あんなにしんどかったのに体が軽くなったと言って喜んでいると教えてくれた。煎じ薬の中に体力を増す薬は入っていない。どちらかと言うと体の中のゴミを捨てる処方だ。すなわち体の中の滞りを取る薬だ。それを飲んで体が軽くなったと言うことは、余程体の中にゴミが多かったのだろう。
 そう教えてくれた時に奥さんが印象的な表現をした。「煎じ薬を作ることが楽しくなった」と。これは現代薬では使われない言葉だと思う。薬が飲んでいる時間だけ数値を下げて、血液中から薬が消えれば体はすぐに元に戻る。化学物質が体の中で懸命に働いてくれているイメージは起こるが、体が綺麗にかつ元気になっているイメージはない。それがイメージできるのはやはり薬草から出来ている漢方薬だろう。クツクツと煮詰める作業が御主人に貢献しているという感覚もあるだろうが、自然の命を頂くって感覚もまたそうした表現を導いたのだと思う。
 田舎の薬局だからか、田舎の薬局のくせにか分からないが、僕の薬局は処方箋調剤、老人施設の入居者の調剤、漢方薬、昔からの薬の4部門で成り立っている。前の二つはもう付いていけない。毎日のように新薬が出る。辛うじてあとの二つで居場所を確保しているが、病院の治療で救われなかった人のお役に結構立てる。これは僕の力でなく、薬草に備わった自然の力、惠だと思う。


2017年05月23日(Tue)▲ページの先頭へ
勉強
 あれれ、部品がある?口には出さなかったが、驚きだった。そして喜びだった。
 この1週間くらい、漢方薬専用の分包機がおかしかった。すごいノイズがするし動きも不自然だった。時に止まったりするから、工夫しながら使っていた。そしてついに昨日使えなくなった。おかしいから代替機を手配していたのだが、こんなに古くてシンプルで壊れにくい機械はもうほとんど使われていないからなかなか情報が入ってこなかった。となると、最近急速に便利になっている機種の中古品を探さなければならない。調剤薬局が雨後のたけのこのように出来ているからそれらは一杯あるのだけれど、肝心のシンプルで壊れにくいと言う条件は、新しいものは満たせない。漢方薬は、特に僕が中心で使っている製品は台湾で作られているもので、日本のものに比べて混ざり物が少ない。日本のものは湿気ないようにか飲みやすいようにかしらないが、澱粉などの混ざり物が多い。だから主成分はどのくらい入っているの?の世界になってしまう。ところが台湾の漢方薬は混ざり物が少ない分、とても湿気やすくて、最新式の分包機では、機械の間に薬が入りこんで、早く壊れてしまう。単純に分包するだけだから、余分な機能は必要ない。
 以前、娘夫婦が使っている最新式の分包機のメンテナンスに来てくれたメーカーの社員に、もし僕が使っている古い分包機が壊れたら修理してくれるか尋ねてみたことがある。すると彼は、「あまりにも機械が古すぎて、もう部品がないと思うので修理は出来ません」と即座に答えた。僕も別段それを疑いはしなかった。どの業界も同じようなものだから。ところが昨日一か八かでそのメーカーに窮状を訴えたら、違う社員がやって来た。そして分解して原因を突き止めてから、薬局の外に出てどこかに電話をしていた。そして入ってくるなり、部品があるから修理しますと言ってくれた。実は昨日壊れてから漢方薬も新しい機械で調剤している。ずっと飲んでくれている人は荷物を開けてびっくりしたかもしれない。あまりにも綺麗に分包されているので。ただこちらとしてはハラハラだったのだ。壊れやしないかと。
 同じメーカーの同じ職種の人でこれだけ対応が異なるのかと驚いたし勉強にもなった。言ってみるものだなあと言う感想と、自分もまた後者の様な人間でありたいと言う思い。ただその人物は見るからに僕など及ばない。あれだけの技術を持っていてしばしば僕に頭を下げてくれるのだが、必ずその時に膝も折る。あれは凡人には出来ない。


2017年05月16日(Tue)▲ページの先頭へ
確率
 どう考えても、相談されているトラブルの原因は他にはない。ただ、現代には珍しい善意のおせっかい焼き屋さんは、それはないと言う。ないと言われたら仕方ないから、その唯一の前提をないものとして漢方薬を作る・・・なんてことはしない。強情でも自信過剰でもない。田舎で処方箋に依存しないでごく普通の薬局が生き残ったのは、ただひたすら薬が効くことを願って勉強してきたからだ。薬と言うものはしばしば僕は引用するが、買ってもらったテレビが必ず映るのとは違って、効かない可能性も高い。いわば可能性にお金を使ってもらうのだ。だから僕はその可能性を少しでも高めたかった。そうしないとお金をいただくことに後ろめたさが付きまとう。そんなことは僕はしたくなかった。だから、常によく効く薬を求めて先人に教えを乞い、実践し確かめた。
 と言う長い理由から、僕は自分の経験を優先して「必ず大量の水分を摂っている」人の漢方薬を作った。おせっかい焼き屋さんは、そんなに摂る人ではないと言ったが、それではその相談の症状が起こりえない。
 単なるおせっかいだから漢方薬を本人が飲むかどうか分からない。だから3日分持って帰ったが、職場に着いた頃電話がかかってきて、実は朝2リットルの冷たい水を買い、1日で飲んでしまうと教えてくれた。本人に確認したのか思い出したのか分からないが、僕の前提条件に合致する。病気にも必ず理由がある。それを取り除かなければ、いたちごっこにもぐらたたきだ。僕はどちらも好きではなく、自分が病気になったら根本的に治りたい。そしてその不調とバイバイしたい。この年齢になっても同じだ。まだ不調と同居はしたくない。
 と言う理由で、僕の独断で作った漢方薬が正しかったということになる。となると効果も出やすい。その後どうなったか分からないが、せめてこれだけの裏づけがあれば、効かなかったときの僕自身の落ち込みのレベルが違ってくる。このように情報を信用できないときは、自分の判断を優先したほうがいいこともある。安易に妥協せずに、効く確率を追及したほうが患者さんのためになる。
 若い薬剤師には難しいかもしれないが、いたずらに迎合しないのはこちらの精神状態にもいい。仕事が楽しくないと効く確率は上がらない。全てがこのためだ。


2017年03月15日(Wed)▲ページの先頭へ
観光案内人
 僕の漢方薬を飲んでいながら、僕自身もお世話になっている女性が、ある区切りがついたので2泊3日で遊びに来た。遠慮して当初ホテルを取るように依頼されたが、それでは接待にもならないし、もっと深く知りあえるチャンスだから無理を言って我が家に泊まってもらった。
 我が家には嘗て50人ほど漢方薬を飲んでいる人が泊まりに来たが、ここ数年息子の家族と同居していたためそれは中断していた。半年くらい前に出て行ったから再び門戸開放を決めたが、その女性が再開後初めてのお客さんと言うことになる。ただ、今回からは我が家にはかの国の若い女性が2人同居している。この女性達は、僕が同居を持ちかけたくらいだから、素朴さと優しさを兼ね備えていて、この国では得がたい人物だ。泊まりに来てくれた女性もそのどちらも持ち合わせているから、お互いがとても仲良くなり、一緒に料理を作ったりして楽しい時間を、僕にも妻にももたらしてくれた。又、別のかの国の女性3人と車で僕のお気に入りのコースを1日かけて小さな旅をした。誰が泊まりに来ても案内したいコースで、何回行っても僕は飽かない。ただ今回は、倉敷で和太鼓のコンサートがあったから時間の関係で四国村は省いた。
 念のため、お気に入りのコースを披露するから希望の方は一緒に回ってみよう。薬剤師と患者さんではなく、親切な田舎のおじさんと一緒に。ひょっとしたら純朴なかの国の女性達も一緒に。
 牛窓から玉野に行き、宇野港からフェリーで1時間かけて高松に渡る。高松城跡 玉藻公園の日本庭園を楽しみ、サンポート高松から瀬戸内海を見渡す。その後屋島の麓にある四国村で江戸時代の日本の風景を体験し、丸亀に行く。丸亀は城が山城でとてもユニーク。急な坂道を登って天守閣から遠く瀬戸大橋を眺める。城から降りたら商店街入り口のうどん屋さんで、てんぷらが一杯載ったうどんを食べる。その後瀬戸大橋を渡り倉敷観光。
 僕は40年くらい薬局の店頭に立って、何十万人と言う人と話をしてきた。ごく日常の会話でしかないが、それでもいろいろなことを教えられた。そして今思いを馳せるのは、心優しい人たちが、まるで落ちこぼれたかのように不本意な状態で暮らしていることだ。僕はそうした人達にしっかりと水面から顔を出して泳いで欲しい。その人達と一緒にいて僕がとても癒されるのに、他の人が評価しないはずがない。その人しか持っていない個性を大切にして、そしてその事を評価して意義深い人生を送って欲しい。その為だったら僕は喜んで観光案内人になる。


2017年03月05日(Sun)▲ページの先頭へ
揺り戻し
 米国内科学会が先ごろ発行した新たなガイドラインによると、腰痛患者にはまず薬剤を用いない治療法を試すことが推奨されている。何でもかんでも薬で解決できると思わされていたものが覆された。ただし、こんなこと、言われなくても多くの患者は昔から分かっていた。仕方ないから飲むくらいなもので、治ることなどほとんどの人が諦めながら飲んでいた。若者が急に傷めたのなら、鎮痛薬を飲ませておけば自然に治るが、中年以降の人はなかなか治らない。自然治癒力なるものが枯渇してきているから、薬などでは治らない。
 アメリカでは鍼や運動やリラクゼーションを勧めている。合理的な国だから無駄なことには厳しい。治らないような治療に保険会社は金を払ってくれない。親方日の丸なら、鎮痛薬もシップももらい放題だが、アメリカは保険会社の支配下にあるから、無駄なことは許されない。それと日本人みたいに沢山薬をもらえば満足な国民性とは違う。 
 鍼や運動やリラクゼーション以外にも、いくつかの自然な治療法を推奨していたが、その中に漢方薬はなかった。まだまだ本物の漢方薬は、個人の技術によるところが大きいから、一般論では語られなかったのだろうか。僕も多くの腰痛患者の漢方薬を作っているが、それこそ自然治癒力を導き出すにはうってつけだ。どうして田舎の薬局の漢方薬で腰痛が治るのか不思議だろうが、1度効果を実感できた方は遠路はるばる来て下さる。
 科学は一直線に発達しそうなものだが、結構な揺り戻しがある。化学薬品の切れ味に磨きをかけて、自然薬など必要なくなってもいいと思うのだが、どっこい存在し続けるし、価値が見直されることも多い。自然であることの価値を破壊して発展してきた「不自然」の極みを救うことが出来るのが自然とは皮肉なものだ。結局何処まで行っても自然には勝てないということか。


2017年02月19日(Sun)▲ページの先頭へ
運動
 近隣住民とのトラブルで、ほとほと参っている女性が相談に来た。勿論病院で治療を受けているが一向によくならない。以前舌痛症のお世話をしたことがあり、それを思い出して又相談に来てくれた。
 余程、僕の薬局と相性がいいのか1週間分の漢方薬でかなり治った。2週間飲んでもらってほとんど治った。症状は食事をしようと一口二口物を口に入れると途端にそこから入らなくなると言うもので、漢方薬が得意中の得意な症状だ。と言うことは現代医学の苦手としているところだ。漢方薬を作るのは簡単なことだが、その女性が抱えている荷物を下ろしてあげることが重要だ。そこで僕や娘が話を聞くのだが、娘は優しく頷いている。僕はそんなまどろっこしいことはしない。いつものように、藁で人形を作り、五寸釘を毎晩打ち付けるように助言した。すると患者さんは、最初は周りを気遣うように小声で症状を教えてくれていたのだが、その頃から大きな声になり、周りが気にならなくなったみたいだ。最早正々堂々と、その近所の極悪人について話し出した。ろれつもえらい回りだして、滑舌も良くなった。最早舌?好調だ。恐らく近所の極悪人のことだから、人様に喋れば倍返しを食らうと思って誰にも不満を打ち明けていなかったのだろう。
 帰るときに、病院の先生からは運動を勧められたと教えてくれた。その先生がどういった意味で運動を勧めたのか、そしてその事をどうして僕に敢えて教えてくれたのかわからない。戸を開けた瞬間から行動を監視されている人が、どうして運動に出かけられるだろう。忙しい病院の外来で、実際の患者さんの苦労の周辺まで理解するのは不可能だ。主症状に関して薬でなんとか抑えようとするしかないだろう。ところが僕の薬局みたいに暇だと周辺症状まで分かってしまう。だから解決方法も自ずと浮かんでくる。ただ僕も病院の先生が勧めた運動を否定するものではない。ただ僕の勧める運動は、口の周りの小さな筋肉の運動だ。その筋肉を一杯使わせてあげれば随分と楽になる。


2017年02月09日(Thu)▲ページの先頭へ
親子3代
 一目でよいことが起こったと分かった。笑顔で入ってきたし、手には如何にもお土産だと分かるものを持っていたから。
 10日くらい前に、まだ営業していない時間帯に電話がかかってきた。ある女性の悲壮な相談だった。「今日は私のことではないんです。娘がセンター試験の後、毎日起きてこないんです。ずっと布団の中にいます」と言う内容だった。何でも、センター試験が思うように出来なくて、ショックのあまりずっと寝てばかりらしい。5日後に京都に受験に行かなければならないのに、このままだと行けないと言うのだ。起こそうとしても体がしんどくて起き上がれない。食事も辛うじて食べる程度。本心かどうか分からないが、お母さんとしては、もう受験は諦めるが、このまま心を病んでしまうことが心配だと言っていた。実はお母さんも結構繊細で、ある心のトラブルを漢方薬で克服してもらった経緯があるから、僕もお母さん以上に心配だった。と言うのは、心のトラブルって結構遺伝するのを見ているから、今回のことをトラウマにしないようにしてあげなければと、その時決めた。
 お母さんは、心療内科にだけは行かせたくないという希望だった。僕はあわよくば受験させてやろうと決めたので、お母さんにお願いして1週間分だけかなり高額な薬を作らせてとお願いした。僕は田舎の薬局で庶民相手に仕事をしているから、漢方薬と言えどもかなり低額に抑えている。ただ、癌の方だけは1日分が1000円を越えて心苦しく思っている。このお母さんは僕の提案を快く受け入れてくれ、1日分が4000円近い薬を作らせてくれた。勿論、1種類の薬でそんなにするものは無く、心身ともに元気にする漢方薬、不安とイライラを繰り返す人のための漢方薬、そして極めつけの心を一瞬にして解放してくれる漢方薬(これが高い)の3種類を飲んでもらうことにした。車で40分くらいかかる所から飛んで来て、又飛んで帰った。一刻も早く飲ませたかったのだろう。
 「ありがとうございます。翌日から自分で起きるようになって、勉強もよくし受験に行けたんです。受かるかどうか分かりませんが、そんなことはどうでもいいです。受験に行けたのが嬉しくて嬉しくて」と何度も礼を言われた。お土産は定番の八橋でなく見たことが無いようなものだった。敢えて八橋でないようにしてくれたのではないかと、僕は感動の共有を忘れて、お土産ばかりに目が行っていた。これで合格でもしたらどんなお土産をもらえるのだろうと、もう次に期待する。
 よく医学雑誌などを読んでいると、親子2代を世話しているとか、親子3代を世話しているとかと言う文章に出くわすが、僕もそろそろそんな年齢になったのだと今回のことで思った。親子3代の世話をするまで現役でいたくは無いが、下手をすればそうなる可能性もある。いやいや、もしそうなれば幸運だと言うべきか。


2017年01月11日(Wed)▲ページの先頭へ
高橋真梨子
 インターネットでその窮状を知ったから、そしてその状況から脱出の兆しも見えていないみたいだからメールを送った。読んでくれるのかくれないのか分からないが、一言伝えたかった。何の病気か知らないが、体調不良でかなりやせているらしい。やせているのを太らせるのは難しいが、そして原因がはっきりとしていないものを治すのは難しいが、僕なら出来ると直感した。いや、もう少し謙虚に、漢方薬なら出来ると直感した。だから、どうでもいいことなのだが漢方薬と言う選択肢を加えたらどうかと助言した。
 1度、ある政治家にもメールしたことがある。勿論戦争をしたがりの党の人間ではない。新聞報道で知って、これもまた漢方薬の適応だと直感した。報道で足元にも及ばない超有名病院にかかっていることを知っていたが、そんなところでも治すことができない病気は一杯ある。そんな隙間みたいなところで活躍しているのが僕達の漢方薬だ。もっとも僕がそんな人のお世話をすることは出来なかったが、丁重な断りのメールが届いた。
 漢方薬全般に言えることだが、気力体力を改善しながら、訴えの症状を取るようにするから、驚くような結果をもたらす場合がある。彼女に、どんな過去があり、どんな人生があったのか知らないが、笑いながらまるで冗談のように治す。こんな低次元薬害師との縁もいいかもしれないのに・・・











2016年10月06日(Thu)▲ページの先頭へ
底力
 何の偶然かわからないが、最近、若い癌の患者さんのお世話をする機会が急に増えた。癌の発症が低年齢化しているのか、昔から僕の薬局を利用してくれている人達のお子さんの発病だから僕を頼ってくれるのか、或いはその両方か。
 病気の深刻さゆえに、お引き受けするのも覚悟がいる。最近、現代医学でもやっと免疫について認知されてきたが、僕はもう随分前から、そのための漢方薬を飲んでもらっていた。漢方薬のように多くの生薬の相乗作用では現代医学では正式な薬効としては認められずに、オプシーボのように単一成分でないと認められない。だが免疫と言うことでは、現代医学のほうが漢方薬を追っかけてきた感じだ。
 お昼ごろあるお母さんから電話があった。病院から息子さんの報告を受けてすぐに結果を教えてくれたのだ。咽頭癌で放射線治療を受けたのだが、癌を宣告されてすぐにお母さんが飛んで来て、その日から煎じ薬を飲んでもらっている。放射線治療の副作用もほとんどでずに、咽喉科の先生が珍しいといってくれた。そして今日の最終的な検査で、がん細胞は見つからなかったらしい。母親の安堵の様子が痛いほど伝わってくる。
 漢方薬でどのくらいのことができているのか実際には確定しようがない。ただ多くの人たちが同じように治療を受けている病院仲間より自分は元気だといってくれるし、信じられないような日々を過ごしてくれている人も多い。癌に関して薬局が出来ることは、今受けている治療の悪影響を出来るだけ抑えること、そして将来にわたって免疫を正常に保つ投資を手伝うこと。それだけしかない。子を思う母の力、夫を思う妻の力の底力をまざまざと見せ付けられる日々だが、いつまでもその人たちが笑顔でいられるように微力ながら貢献したい。


2016年08月20日(Sat)▲ページの先頭へ
熱中症
 彼は本当に僕と真逆だから、顔は悪い、学はない、知性はない。その上色は黒いし、品はないし、肥満だし。最悪はタバコを2箱吸うし、コーヒーは10杯以上飲む。極めつけは、会社の社長で沢山の職員を雇っているし、ゴルフにクラシックギターにトランペットにオートバイに釣りにと趣味は豊富だ。
 そんな彼が昨日慌てて電話をしてきた。ある現場で2人が熱中症にかかり救急車で搬送されたって言うのだ。今の現場には30人以上いるらしいのだが、それこそ太陽の直射を受けながら高い湿度の中で働いているらしい。そこで彼が何とか職員を熱中症から守りたいというのだ。彼や彼の家族を漢方薬で世話しているから、すぐに漢方薬を思い浮かべてくれたのだろう。漢方薬で熱中症を防げないかと言う。
 漢方薬で熱中症を防ぐものはある。「30人が毎日飲んだら・・・・分からんけど、300回分くらい作って!職員に飲ませるから」なんとも大雑把な話だが、気持ちだけはよく伝わってくる。冒頭に書いたように、あんな人間なのに、人の面倒をとてもよく見る。ここもまた僕と真逆だ。鬼みたいな顔をしているのにとても優しい。
 「職員に取りに行かせるから作っておいて」と電話を切ってから10分くらいしてもう一度電話をしてきた。漢方薬で熱中症を防ぐことができると聞いてインターネットで調べたらしい。「牛黄というものが熱中症にいいらしいけど、ある?」当然あるけれど、牛黄を飲ませるタイミングは救急車を呼ぶ段階だから、牛黄を熱中症に売る勇気はないと断った。まして30人に、毎日飲ませていたら、僕はそれで車が買える。インターネットの世界がどんな世界か知らないが、僕の漢方薬なら、体調不良のときや、なんとなくおかしいという段階で飲むとかなり役に立てる。そして当然1回分が100円だから、社員にふんだんに飲ませられる。彼の善意を、社員を思う心をお金儲けには使えない。ここも真逆だ。
 屈強な男達が熱中症で運ばれる、そんなことが起こるくらい地球は変わってきたのだ。数字で言うと少しばかり平均気温は上がっているが、人間の体にとっては恐らく未知の領域なのだろう。過去の常識を破壊するのは権力を求める人間達の常套手段だが、自然相手では打つ手がないみたいだ。いや打つ気がないのか。手と気では大違いだ。


2016年08月18日(Thu)▲ページの先頭へ
未確立
 昨日の毎日新聞にほぼ一面を割いて「起立性調節障害に悩む若者」と言う特集が載っていた。サブタイトルは「不登校、進学に苦労・・・治療法未確立」だった。
 起立性調節障害は、朝具合が悪くて起きられない。立ちくらみやめまいをよく起こす。立っていると気分が悪くなり、ひどいと失神する。入浴やいやなことを見聞きすると気分が悪くなる。少し動くと動悸や息切れがする。顔色が蒼白。食欲不振。腹痛を時々訴える。疲労感がある。疲れやすい。頭痛。乗り物に酔いやすい。などの症状をいくつも持っている。これらの症状が日常いくつも同時に起こったとしたらその耐え難さは想像に難くない。
 体験談がいくつか載っていたが、進学を諦めた、留年したなど青春期をまるで破壊されたようなものばかりだ。ただ、僕が気になったのは「治療法が確立していない」と言うサブタイトルだ。確かに現代医療では確立していないのかもしれないが、ヤマト薬局では確立している。田舎の薬局が大きなことを言うと思われるかもしれないが、意外と昔から普通の薬局には起立性調節障害に有効な商材があり、それを利用すれば結構治る。そんなに難しく考えることはなく、元気にしてあげればいいのだ。そういった薬は昔からある。いや昔のほうがある。今は病院の処方箋を創ることが薬局の仕事になっているから、そういった商材を持っている薬局はほとんどない。
 記憶違いかもしれないが、もう何年も、起立性調節障害の少年少女をお世話して効果がなかった記憶がない。むしろご家族の方には奇跡みたいなことを何人も経験してもらっている。起立性調節障害の治療法は、僕の中ではとうに確立しているのだが、なにぶん僕には、学歴がない、品がない、コネがない、信頼がない、スタバがない、ミスドがない、丸亀製麺もない、マクドもない。あるのは五大様似の整った顔立ちだけだ。




2016年08月03日(Wed)▲ページの先頭へ
期間限定
 やっぱり もう重症ではない!と思えました。先生と話が出来て帰りは最高でした。忙しいのに本当ありがとうございました。先生は僕でなくても誰かに話を聞いてもらえばいい…って言いますが私は先生だから意味があるんだと思います。今まで先生のところにお世話になる前は内科 心療内科 産婦人科 色々 行っても自分はこんなに体調が悪いのに大した事ないみたいに言われたり,、毎回 毎回 つらくて変わらない症状を必死で訴えてるのに、なんの説得力もなく薬をもらうだけで帰りには自分は治るのか?大丈夫なのか?こんな薬飲んで大丈夫なのか?治す為の薬が不安材料になる!って安心させてもらうどころか不安ばかりでした。どんどん症状がひどくなってどうしたらいいのか…もう精神的にも体調的にも限界でした。そんな時ネットでみつけて先生の所に行ってみよう??と思いました。最初は先生のところまで行く自信がなくて電話でした。電話で初めて話をして…親切に対応してもらい、すぐに薬を送ってもらい、もしかしたらこの先生だったら治るかもしれない??って先生と話をする事で希望が持てました。この気持ちにさせてもらったのが本当に嬉しかったし救われました。最初の頃 本当にしんどかった時でも他の病院と全く違って先生と話すと今までどうしたらいいか絶望的で苦しんでた自分でも治るかもしれない??大丈夫なんだ??って思わせてくれて帰りには希望と安心が持て また回復に向けてガンバローって自然と思わせてくれます。私にとってはこれが先生と話す事の意味だと思います。最近は特に先生と話をするとき緊張も減って自分が出せるようになったのも大きいかもしれません。それに友達じゃ 心配はしてくれてもこの安心と希望が持てないんだと思います。また明日から私なりに頑張ってみます。希望と安心に感謝です。

 若い時にも色々考えていたのだと思うが、この歳になっても心は揺れ動くものだと知った。年齢を重ねれば、多くを経験しどっしりと構えておれるのかと思っていたが、意外や意外、心はもろいものだ。つい最近たどり着いた「話し相手がいない病」のジャンル分けも、上記のメールを頂いてから揺れ始めた。話し相手は僕でなくてもいいと言う結論だったのだが、正に現在進行形の方から、文章で冷静に指摘されると考え直さなければならないのかなと思う。
 僕は皆さんとどんな会話をしているのかほとんどノーマークだから分からない。その時々は懸命に話している。ただ、説得なんかではない。説得は不可能だと長年の経験で悟った。教訓は自分自身が何もつかんでいないから口から出ない。病態について少し、薬について少し、後は日常誰とでも行きかう言葉を往来させているだけだ。口から出しただけ人は楽になるから、多くを喋ってもらうが、僕も楽になりたいから多くを喋る。しいて言えば、目の前の人に楽になってもらう唯一の目的を達するために、僕は期間限定の友人になっているのかもしれない。ただちょっとだけ漢方薬に詳しい友人ではあるが。



2016年05月25日(Wed)▲ページの先頭へ
食養生
 「割り勘だったら、もったいないから食べんわけにはいかんじゃろ!」と、僕には分からない理由で養生法を破ったことを自白した。
 僕は意外と食事療法を押し付けない。自分が守れないようなことは要求しないし、そんなことしなくても健康になってもらえる方法を考える。ただ、時に厳格に守ってもらわなければ漢方薬を飲む意味もなくなるような病気もある。彼は運悪くその「時に」に当たる。
 皮膚病では専門医も苦心する病気に襲われている彼は、2年前にまじめに取り組んでくれ本人はもちろん僕も満足のいく結果で終わった。僕のところに来たときにはもう皮膚科の治療を諦めていたから、お医者さんとは縁が切れていたが、あの改善振りを見たらお医者さんも漢方薬の実力を認めざるを得なかっただろう。そのくらいきれいになっていた。ところが1年位ご無沙汰していた彼がひょっこりやって来たから、不吉な予感はしたのだが、案の定再発していた。2年前に見せてもらったときほどではないが、一度きれいな皮膚を体験したら耐えられないくらいの症状だった。
 一度治れば又同じように努力すれば治る。案の定今回は2週間で、いや、本人曰く1週間くらいでよくなり始めたらしい。2年前に治した経験があるから彼自身もこれで又治ると思ったらしくて、口が軽くなった。そのおかげで、再発した理由が分かった。2年前に治療を開始してからかなり厳格に僕の要求した食事療法を守ってくれた。大好きな、そして頻繁に通っていた焼肉を絶ったのだ。ところが僕と縁が切れても皮膚病が再発しなかったものだから、あの大好きな焼肉を解禁したらしい。その結果、半年位してからポツポツと皮膚病変が現れた。そう言えばせっかくギトギトギッチャンの顔から脂も消え、お腹も引っ込んでいたのに、元の木阿弥の手前くらいに復活している。「割り勘だったら、もったいないから食べんわけにはいかんじゃろうと言うけれど、向こうが払うといったら食べんのか!自分が払ったら食べんのか!」一度治してあげているから僕も強い。どのパターンでも腹いっぱい食べるに決まっている。僕は治療に協力しない彼に留めの一発を食らわせた。「いい加減な言い訳をして食養生しないのなら、第三者委員会に調べてもらうぞ!こりゃ、牛窓の巻き添え!」


2016年05月11日(Wed)▲ページの先頭へ
購買意欲
 ある漢方問屋さんから、朝鮮人参のいい物が入ったからどうですかと誘われ、沢山仕入れた。沢山仕入れたので調剤だけでなく健康維持のために飲んでもらおうと店頭に陳列することにした。僕の薬局は漢方薬を多く扱っているが、漢方薬を基本的には店頭に陳列していない。全て調剤用だ。薬局製剤を作ったり、息子が書いてくる処方箋調剤のために使う。漢方薬を店頭に陳列したら誰かが買ってくれるのかどうか僕は知らない。そんな経験がないから、わくわくするがたぶん99%徒労に終わるだろう。でも徒労でもいい。なんとなくそんな行為が楽しい。僕の世代の薬剤師はほぼ全員OTC薬品の販売に携わっていたから、物売りが本来は好きなはずだ。ただ時代の要請で処方箋調剤の比重が大きくなり、経済的には有利だが、なんとなく病院の下請けみたいで居心地が悪い。
 まず薬局に入ってきた方の目に止まるように陳列しなければならない。これは簡単だ、沢山仕入れたから山積みしておけば自然に目に付く。次はそれの説明のポップを考えなければならない。思いつくまま効果をメモ書きし、姪に渡してパソコンできれいに作ってもらうことにした。姪はなにやら僕のメモ書きを見て悩んでいるみたいだ。速記みたいな僕の字が読めないのかと尋ねると、「この人参の正式な名前は何ですか?」と迷っていた理由を教えてくれた。と言うのは、製品には人参としか書いていないのに、僕がメモに高麗人参と書いて、なおかつ口では朝鮮人参とかオタネ人参と言ったからだ。姪は分けが分からなくなったのだ。
 僕は名前には拘っていなかったので正式名を尋ねられても分からない。恐らくどれも正しいのではないかと思っている。ただ、ポップには正しい名前を書いて購買意欲を掻きたけなければならないから、姪にどれが一番目立つか考えてもらうことにした。。「どれも正しいと思うけれど、次の4つから決めて!」
「・・・・・」
「オッカネエ人参、こおりゃ人参、北朝鮮人参」
「・・・・・」
「売れそう〜」


2016年04月06日(Wed)▲ページの先頭へ
仕事
 僕が若いときから丸山ワクチンと言う免疫を強くする薬は有名だった。いつの間にか聞かなくなったが、実際には今だその治療をしている医療機関があるらしい。岡山県でも数箇所の医療機関がやってくれるらしいし、実際に僕が漢方薬でお世話をしている人も、その治療を受けたことがある。幻の治療法かと思っていたが、今でも営々とその治療が行われていたことを知って驚いた。
 免疫に関しては、確実性がないから現代では相手にされていないのかと思いきや、最近とみに脚光を浴びている新たな治療薬がある。まさしく免疫療法で、手術不可能、抗がん剤で治療見込みがない患者が劇的に癌が小さくなったともてはやされている。すごいものが出来たという感想と、ひょっとしたら僕が漢方薬でお世話している癌の方々が結構元気で長生きしてくれているのも、この免疫療法で説明がつくのではないかと期待している。僕ら素人が同じことをしているとなっては失礼すぎるかもしれないが、でも漢方薬とは元来そういったものだ。
 鳴り物入りでデビューしているその薬は、年間一人当たり3460万円するそうで、現在の対象者にその薬を投与すれば年間2兆円医療費が膨らむらしい。おまけにいったいその患者さん達がその先何年その薬を必要とするか未知数だ。効果は10人投与して2人くらいらしいから、空振りが8割だ。3460万円の空振りが許されるのかどうか分からないが、国の財政が破綻するような空振りだ。それに比べれば僕の漢方薬だと月4万円。いつも申し訳ない気持ちいっぱいで会計をするが、こんなニュースを聞いていたら、結構僕の薬局は良心的で、知識もないのにいい仕事をしていると思った。



2016年03月16日(Wed)▲ページの先頭へ
安易
 今朝の症例報告に少し手を加えて書く。何しろかなり踏み込んで書けるのはこのブログだけだから。
 
 70歳を少し回ったばかりの女性が、年末に交通事故に逢い入院していた。退院してから体調不良が続き、心療内科にかかっている。そこで睡眠薬2種、抗ウツ薬2種、抗不安薬1種 めまい止め1種 食欲増進薬1種をもらって飲んでいるが、今だ食欲はなく、体がしんどい。イライラと落ち込みの振幅が激しく、いつも動いていないと気が狂いそうになり、不安感で押しつぶされそうになると訴えてやってきた。僕の説明も上の空で自分が言いたいことだけを言う。だから僕が養生法などを言っても聞き漏らす。ただ、僕はこんな方こそ漢方薬で救うことが出来ると思った。恐らく僕の前で演じているそのものを医者の前でも演じたから、わずか3ヶ月でこんなに薬を飲まされているのではないか。医師も当然懸命に治療しようとした挙句なのだが、僕に言わせれば自然治癒を助ける薬が一つも含まれていない。とことん患者の(心の)不快症状を押さえ込む薬だから、目の前の女性のように無気力になってくる。
 心身ともに元気にしてあげる漢方薬を飲んでもらったら2週間で、焦燥感(じっとしていられない)は全くなくなり不安感も随分和らいだ。イライラと落ち込みは半分に減って、思い込みがなくなってうれしいと言っていた。僕の話も随分と落ち着いて聞くようになって、車で連れてきてくれる友人も随分リラックスして待っていられるようになった。
 僕は精神科領域のお医者さんの力をもちろん否定するものではないが、もっと自然なものを患者の体に入れるようにしたほうがいいと思う。心のトラブルを治すのは石油から出来た薬ではないと思う。そんなものを安易に脳の中に入れること自体が自然への冒涜だと思う。
 息子に心療内科系の漢方薬を教えてやると、随分とその領域の患者さんが増えたみたいだ。今まではその種の患者さんは心療内科に回していたらしいが、今では自分で積極的に漢方薬で治療している。息子の書いた処方箋を持ってくる患者さんからも、20年近く治らなかった心と体の不調が2週間で改善したなどとお礼を言われる。もちろん社会的な危害を及ぼすような患者さんは、専門医しか対応できないが、ちょっとした心の不調などは漢方薬のほうが圧倒的に効果があると僕は思っている。
 現代は心療内科の範疇の病名も数十に上る。もうほとんど細分化された名前にはついていけない。それでは診断も進歩したかと言うとそこは取り残されたままだ。何かのマーカーが存在する疾患ではないから、医師の主観が大いに介入してしまう。一方、治療薬が進歩したかと言うとこれも心もとない。本来、極度の疲労の上に、極度のストレスがかかったか、或いはボデーブロウのようにストレスがかかり続けたかによって発症するだろうものは、石油から出来た薬より、周りの人間達の寛容のほうが数段回復に寄与する。それがないから安易に薬を飲ませたり飲まされたりするのだと思う。本来はこの欲深い社会こそが患者だ。社会を先に治すべきなのだ。そうしないと、弱い人間が心まで破壊され、破壊されてもなお、医薬品と言う名の石油製品の消費者にならされる。


2016年03月09日(Wed)▲ページの先頭へ
お疲れ様です。
猫さんの相談なのですが、現在15才で5年ほど前に他の猫さんと同居させたところひどくいじめられ、ストレスから脳疾患になり眼振が起こるようになったそうです。眼振が起こっている最中はふらつきが出て階段から落ちたりするそうです。同居はすぐに止めたそうですが眼振は続いているそうです。脳疾患というのは何か検査をしたわけではなく症状から脳疾患だと獣医さんに言われたそうです。眼振以外には症状はありません。獣医さんからはビタミン剤が処方されています。
漢方で何かお手伝いできることがありますか?教えてくださいm(__)mよろしくお願いします。

 飼い主さんにとっては、わが子同然だろうから笑ってはいけないが、思わず噴出しそうになった。猫と言うところを例えばA子と書き換えたら、そのまま人間の不調の相談になる。原因も今の時代ではありふれているし、症状もありふれている。人間そのものではないの、というのがこのメールを読んだときの感想で、だからこそ噴出しそうになった。
 犬の保護をボランティアで頑張っている薬剤師が、今日送ってきたメールだ。僕は動物のことは全然興味がなかったから、治療に関しても全く無関心だった。ところがこの薬剤師が漢方の勉強に来始めて、犬猫に対する処方が全く人間と同じでいいことを知った。だから薬剤師が僕に人間の処方を聞いては、犬猫の体重や症状にあわせて薬の量を決めているのを興味深く見ていた。
 めまいは人間でも恐怖だ。色々な原因で人間もめまいを起こすが、想像力を働かせて、この猫ちゃんを守ってあげよう。あの薬剤師のおかげで僕も少しだけ動物に優しくなれた。どんな縁で人は成長させてもらえるかわからない。だからこそよい関係を作ることに臆病だったり億劫がったりしてはいけないのだ。猫様の、いや人様のお役に立ててこその己だ。


2016年03月05日(Sat)▲ページの先頭へ
安土桃山時代
 あまり、よその薬局では見かけない光景かもしれない。古い薬局だからこその光景かもしれないが、面白いから披露する。面白いのはひょっとしたらそんな要望をする患者さんのほうかもしれないが。
 薬局を開ける時間が待てなかったのだろう9時前に電話がかかってきた。「この前作ってもらったインフルエンザの漢方薬がよく効いたので又作って!」つい2週間前に作って飲んでもらったのを、又飲みたいと言う。2週間前は、お医者さんで治療を受けていたがあまり改善しないから頼まれて作った。インフルエンザの後遺症だろうか、不快な日々を過ごしていたからそのための漢方薬を作った。2週間後に、又風邪を引いたみたいだが、インフルエンザかどうかは分からない。漢方薬は症状がすべてだからインフルエンザかどうかなど関係ない。症状を確かめてから「はい、インフルエンザの漢方薬をことづける」と快諾した。
 この方は開店まで待っていてくれたのだろう。シャッターを上げるとすぐに入ってきた。「この前、ノロウイルスの漢方薬を1日飲んだだけでよく効いたので、今日はインフルエンザの薬をください」そんなものあるのかと一瞬迷ったが、高熱と悪寒と関節痛があるらしいから、薬局製剤の栄町ヤマト薬局感冒3号と漢方薬を出した。すると「頭がいいですね」とえらく感心して褒めてくれた。今年紹介されて僕の薬局を利用してくれるようになった人だが、あまり僕のような薬局を利用したことがないらしい。だから、要望を出すと薬を作ってくれるなんて経験がないのだ。薬局製剤の製造許可を取っているところなら当たり前の光景なのだが、ドラッグや調剤薬局しか知らない人には異様な光景だろう。だから今だ経験したことがない褒め言葉を掛けてくれたのだと思う。ただなんとなく年下の女性だから違和感はあったが。むしろ僕にとっては普段しばしば掛けてもらっている言葉のほうがしっくり来る。例えば「かっこいい」とか「スタイルがいい」とか「どうでもいい」とか・・・
 こちらも電話での注文。お孫さんが高熱を出したから「インフルエンザを予防する漢方薬を又作ってください」この方は毎年この種の漢方薬を作っている。だいたい12月から2月一杯飲む。呼吸器系に少しハンディーを自分で感じているからナーバスなのだろう。でも実際に生薬の抗ウイルス作用を期待して飲むとかかりにくい。その方がインフルエンザにかかったのを聞いたことがない。
 大都会で1人暮らしている青年は、あるトラブルで現代薬が飲めない。だからそれこそインフルエンザに漢方薬で対処すべき常に風邪薬を持ってもらっている。切らさないように注文が入る。おかしいと思ったらすぐに飲むそうだ。もう何年も元気で暮らしている。
 今の時代に薬局独自でインフルエンザに対処するのは珍しいと思う。タミフル他何種類も薬が出来たから。ただ、それらの薬の効果がそのかかる金額くらいあるのかといわれれば僕は疑問だ。熱が下がるのが1日くらい早いだけではないのか。それなら僕の薬を飲んで寝ているのとどちらが早いのだろう。恐らく遜色ないのではないか。僕はヤマト薬局にインフルエンザなどでやってくる兵に「室町時代でも治していたんだから、簡単だわ」と言うことにしている。安土桃山時代でもインフルエンザの患者は毎年出て、毎年多くの人が治していたんだ。今の時代に馬鹿高い薬を使わなくても、治すことができても不思議ではない。人間が持っている自然治癒力を目一杯導き出せば自然に治るのが当たり前だ。インフルエンザごときで製薬忌業に大もうけさせる必要はない。製薬忌業が儲かれば、政治屋が儲かり、厄人が儲かるのか。寝ていれば自然治癒するものに高額の税金を費やす必要はない。薬のレベルより、インフルエンザでも休めないのが問題なのだ。


2016年02月17日(Wed)▲ページの先頭へ
誠実
 初対面なのに「腰はもうよくなりましたか?」と尋ねられた。そんなに僕は有名ではないからどうして知っているのだろうと思ったが、ちょうど2週間前に初めて処方箋を持ってきた女性だった。産後の不調をうつ病と診断され、その種の治療を受けて、勿論全く改善していない人だ。
 産後すぐ動いた方はかなりの確率で、体調不良に陥る。身も心も弱ってしまうことが多い。そんな時、不調を訴えればうつ病の診断さえ下りてしまう。ところが実際は漢方的に言うと静脈血の滞りや自律神経のアンバランスだから、その種のお決まりの漢方薬で全て(レポート用紙1枚分症状を列記していた)改善する。丁度僕がぎっくり腰になった日に、息子に診て貰い、娘が調剤したらしい。
 2週間後に僕がその女性の前に現れたってことだ。2週間前の苦痛を10とすると4になったと報告してくれた。具体的に教えてくれたのだが印象に残ったことがある。それは今まで訪ねた病院では必ず「心の病気はあなたが悪い あなたの考え方が悪い 自分で作っている 考え方を変えないといけない・・・・」などと、必ず責められたのだそうだ。ところが生まれて初めて「あなたが悪いのではなく、あなたの苦痛を取り除くのは私たちの仕事です」と言われたらしい。「医療関係の人に責められなかったのは初めてです」とも言った。僕はそんなに格好いいことを言うのは息子ではないから、院長先生が言われたのかと思ったら大和先生ですと教えてくれた。そしてうれしいことに「処方箋を持ってきたときに、妹さんからも同じことを言われたんです」と教えてくれた。
 40年近く漢方薬を中心に仕事をしてきたことが報われたと思った。病院では決して解決できない不調を漢方薬なら解決できることが間々ある。そうした隙間を誠実に埋めることを生きがいに勉強してきたが、その精神は確実に2人に伝わっていたんだと思った。普段一緒に暮らしていると、ほとんど邪魔者扱いだが、精神(困っている人の役に立つ)だけは受け継いでくれていたんだと思った。これで本当にいつ辞めてもいいんだと思えた。
 高校入学とともに2人とも親元を離れてそれっきりだから、多感な青春時代を2人がどう生き、どんな価値観を手にしたのか分からないが、最低限のことは身につけていてくれたんだろう。僕等世代のかなりの人が青年期に手にした価値観、強きを憎み弱きのお役に立つを現代で実践するのは難しいかもしれないし、その強要は勿論出来ないが、ほんの少しだけ似てくれているところがあって・・・よかった。



2016年02月01日(Mon)▲ページの先頭へ
最後通告
 老けて見えるのか実年齢か分からないが、恐らく50歳くらいの人だと思う。ある有名な製薬会社のセールスとして数ヶ月前初めて僕の薬局の担当になった。その彼が先月訪ねてきた時にひどく咳き込んでいた。僕の前ではそんなに咳いてはいなかったが、話によると周りの人が気持ち悪くなるくらい咳き込んでいるらしい。2ヶ月くらいそうした状態が続いていると言っていた。当然製薬会社のセールスだから医療機関はよく知っていて、信頼する先生もいるらしい。そして当然その先生にもかかっている。又他の病院や薬局で色々出されたらしいが、特に病院関係ではこれなら必ず効くというレベルのものが出ている。ところが全く咳が収まらず、その信頼する先生に「もうこれは病院の咳止めでは治らないから、お前が回っている薬局の中で信頼できる薬局があればそこで漢方薬を作ってもらえ」と最後通告を出されたらしいのだ。そして彼が選んでくれたのが、ぼくの薬局だったと言う自慢話。
 彼の年齢だったら恐らく日本中、これは少し大げさかもしれないが、かなりの医療機関を回っている。その彼がこんな田舎の薬局を、それも初めて訪ねてきてからまだ半年しか経っていないのに選んでくれたのは嬉しい限りだ。調剤ばかりを専門とする薬局が乱立し、僕の薬局みたいな形態は時代の遺物みたいなものだが、こうしたときの選択肢として必ず存続していなければならない。彼は飲み始めてほぼ1週間で完治してくれたみたいだが、病院や他の薬局みたいに僕は咳を止める薬を作らなかった。僕は2ヶ月間も、おしっこをちびりそうになるくらい激しく咳き込む理由を正す漢方薬を作ってみただけだ。そうした発想も、医療機関の下請けみたいな仕事からは生まれない。
 4月から国は、調剤薬局の儲け過ぎを少しは正そうとしているらしい。オーナーは何軒も経営し、高級車を乗り回しているだけで高額な収入が約束される。全部税金だ。薬剤師が医者よりはるかに高給を得る。そんなことが許されるのか。命と向き合うために暗いうちに出かけて暗い時間に帰ってくる、そんな息子を見ていてそう思う。


2016年01月19日(Tue)▲ページの先頭へ
第二の人生
 ある大病院の先生が、患者さんが示したお薬手帳を見て「これは漢方薬をよく勉強している専門の先生ですね」と言ってくれたそうだが、息子が本格的に患者に漢方薬を出し始めたのは9ヶ月前からだ。それまでは、なんとなく〇〇〇の漢方薬を時々は使っていたみたいだが、興味も持っていなかったし、知識もなかった。日本中の医療機関でありふれた光景だ。必要もないのに、必要が無い患者に出していたに違いない。薬好きの日本人は、薬をもらわなければ納得しないから、そんなときには〇〇〇の漢方薬は便利なのだ。効かないけれど害もない。この絶妙のバランスは、ほとんどの医師に使ってもらうには大切だ。なにやら健康食品なるものと似ている。
 着実に免疫と血液成分の数値が下がっている女性は、ある値まで下がると入院を迫られる。そこで息子に相談したそうだ。保険適用の生薬で何処までできるかわからなかったが、2人で考えた。薬局だと使える最重要生薬は保険適用外で使えないから、工夫に工夫を重ねた。それを飲み始めて2ヶ月過ぎての検査で、はじめて免疫の数値が上がった。貧血もなくなった。息子のところに来るまでずーっと下がり続けていたのが、反転した。運がよければ、もっともっと健康になってあの辛い治療を受けなくてすむかも知れない。
 30年漢方薬を勉強してきて、病院でしか使えない処方も勉強していた。使う当てはなかったが、いつか役に立てるかもしれないと大切にノートに書き込んでいた。田舎の医院に帰って来た息子が何故か漢方薬を本気で患者に使ってみると言い始めて、医師向けの処方を2人で考えている。病院は保険の縛りがきつくて、何でも使える訳ではなく、玉不足はぬぐえないが工夫してまかなっている。
 患者さんは処方箋を持って、わざわざ車で10分くらいかかる僕の薬局に漢方薬をとりに来るが、全員に症状を僕は確かめている。息子がベストの処方を組んだか、薬剤師として確かめている。中には、この人のために息子は転職したんだと言うような人も出始めている。息子に会わなければ人生が辛いものでしかなかった人たちが、「第二の人生」と表現して喜んでくれる姿を見るのは嬉しい。
 早く知識を娘と息子に伝えきって、2倍も3倍もの人たちのお役に立てればと思う。


2016年01月10日(Sun)▲ページの先頭へ
胃腸風邪
 今年流行るノロウイルス(胃腸風邪)は新型だからほとんどの人が免疫を持たず、誰でもかかる可能性が高い。だから、僕の薬局で作っている胃腸風邪用の漢方薬を前もって持っていてくださいとお願い(宣伝)しているのだが、まさか僕が早くもお世話になるなんて。
 最近とみに大食いが続いていた。出されるものは残してはいけないと言う教育を受けてきたから、僕は基本全部平らげる。この数日自分でも食べる量が多いのではないかと思いつつ、癖は抜けない。昨日の昼など、トーストとおにぎりと日本そばを食べた。前二つでお腹一杯になっているところで妻が、日本そばを茹で上げたから、満腹だったけれどやっとの思いで食べた。そんな伏せんがあったから目覚めたときに吐き気がしたが、食べすぎだと思っていた。それでも朝食にトーストと目玉焼きなどを食べて、母の施設に向かった。道中も結構周期的に吐き気に襲われたが、やはりまだ、食べすぎで片付けていた。施設で母の足をマッサージしているときにも吐き気が続いたが、朝布団の中で寒気がしていたこと、頭痛も取れないことなどを考えて、ひょっとしたら胃腸風邪かもしれないと思い、牛窓まで薬を作りに帰った。普通ならそこで休めばいいのだが、今日は運悪く僕がお世話させてもらっている漢方薬の勉強会があって、年初の会だから、会費の集金と新年会の司会進行と言う2つの大きな任務もあった。だからどうしても又岡山まで戻らなくてはならなかった。2時間無駄な動きをしなければならないが、新年会に出られなくても、集金と新年会の段取りだけはしなければならなかった。その後は倒れてもいいから、とにかく午後3時くらいまでは何とか持って欲しいと思った。もし胃腸風邪なら、僕が作る漢方薬以外効くものはない。だから2時間の行程も迷うことはなかった。時間もぎりぎり間に合うし。
 会場に着くと先生と広島の若い薬剤師がいた。いきさつを話すとなんと先生もその薬剤師も正に僕が作りに帰った漢方薬を持っていた。2人とも都会の方だから僕みたいな田舎の流行などとは規模が違うから、かなり用心されているんだと感心した。勉強が始まっても、吐き気もおさまらないし、昼食を抜いたのにお腹もすかない。集金は抜かりなく出来たが、会食は無理に思えた。そこで漢方薬を飲んで2時間しか経っていなかったが、2回目の漢方薬を飲んでみた。すると30分位して空腹感を覚えた。そして気がついたらむかむかをほとんど感じなくなっていた。
 これなら料理に箸をつけれるかなと思い、3時半から始まった新年会では恐る恐る口に入れてみた。すると刺身がとても美味しかった。いつもなら僕はかなりのハイピッチで食べるのだが、今日は意図的にゆっくり口に入れた。それからは、女性陣よりも遅いスピードだが、結局は7000円分のコース料理のほとんどを楽しむことが出来た。(これは会費から充当される。毎年僕が口にする最高級料理だ)
 僕は職業柄免疫が出来ているのだろう、胃腸風邪には30年前くらいに1度かかっただけだ。だから、あれだけ取りに来る胃腸風邪用の漢方薬を飲んだことがない。結構人気の薬でいつもカウンターの上においているのだが、飲んでみて、人気があるはずだとわかった。結局、僕が不快感に襲われていたのは、午前7時から午後2時くらいまでなのだから。
 今日の不快症状で、新型に対する免疫が出来れば幸運なのだが。


2016年01月08日(Fri)▲ページの先頭へ
余地
 漢方薬って長く飲まないと効果がない、といわれていますが…?と言うタイトルのコーナーに回答を寄せてと頼まれたので、以下のような短文を書いた。ちょっと行儀がよすぎるのでもっとざっくばらんに書き足してみる。
 漢方薬も立派な薬だから、数十分もしたら効果を発揮する。例えば腹痛やむかむかなどは出来るだけ早く抑えてあげないと意味がない。そんなときに何の迷いもなく僕は漢方薬を使う。すぐに効果が出るのが分かっているから。それでは痛みでも頭痛や歯痛、神経痛などはどうだろう。逆に現代薬を迷わず使う。慢性のもの以外にこの分野で漢方薬を使うことはありえない。
 僕は冒頭のタイトルみたいな質問が漢方薬に限って飛ぶのは、嘗て漢方薬で飯を食っていた人たちの罪だと思う。実力不足で本当に時間がかかってしまったのか、或いは効かなくても長い年月漢方薬を飲んでもらうために考え付いた妙案か、どちらかだと思う。全ての人が正しい仕事をし、正しい啓蒙を行っていたら、こんな質問が出る余地はなかったはずだ。余地を作ったのは先人達の一部?の人達だ。だからこんな質問をされるのは僕らが最後にしなければならない。


「僕が漢方薬を勉強しようと思ったきっかけは、40年前に田舎に帰って父の薬局を手伝い始めた頃、店頭にやってくる人が10年も20年も病院の薬を飲み続けていると言う話をしばしば耳にしたからです。当時若くて健康だった僕には、不思議な会話でした。「治らないのに病院に通い続けているの?」と言う素朴な疑問でした。「治してもらえないのによく我慢しているな」とも言える心境でした。漢方薬を勉強し始めて、現代医学で治らないものが治る事も知ったし、現代医学より早く治る病気があることも知りました。逆に現代医学の素晴らしさもより深く感じることが出来るようにもなりました。結局40年漢方薬を勉強して言えることはシンプルです。漢方薬でも現代薬でも、急性のものはすぐに効くし、慢性のものは時間を要すると言うことです。漢方薬は決して奇跡を起こすものではなく、漢方薬が適している症状を見つけて、その症状にシャープに効く処方を見つけることにつきます。生薬が枯渇している今こそ、漢方薬の出番を見つけ、より確実に効果を感じてもらえるように努力することが医療者側に要求されています。」


2015年12月24日(Thu)▲ページの先頭へ
適当
 「えらい適当やね」は笑顔で言ってくれたから、いやみではなく本心なんだろう。そう言われて反論する気概もない僕は「僕はすごい適当ですよ」と臆面もなく答える。
 都会から牛窓に越して来たその女性から受ける印象は、知性?自然?芸術?ヒッピー?職人?・・・他人のバックグラウンドにほとんど興味を示さない僕だから、数回来てくれたのにほとんど何も知らない。ただ、漢方薬の処方を指名で来るヤマト薬局にとってはかなり珍しい人だから、その印象だけが突出している。それも、嘗て漢方の専門家に教えを乞うていたらしくて、かなりの知識だ。
 何の話からそうなったのか忘れたが、僕自身がガチガチの漢方屋ではないこと、何が何でも漢方薬で他人や自分の病気を治すということがないこと、養生をほとんどしないことなどを話した時に思わず出た言葉が冒頭の言葉だ。僕は幸運にも田舎で薬局をやっているせいで、有り余るほどの資産を築けないこと、さばけないほどの患者さんが来ることなどありえないこと、競わなければならないほどの競合店がないこと、実力以上に振舞う必要が無いことなどで自然体で仕事が出来る。
 「ききゃあよかろうが(効けばいいでしょう)」と言うフレーズを患者さんによく使うが、それはどんなものを用いても効けばいい、効かなければならないという意味で、サロンパスでもリポビタンでも適しているときにはそれを勧め、僕の都合(経済やプライド)を押し付けないことをモットーにしている。文献や洗練された講演で人の病気が治るならそれは簡単でいいが、なかなかそんなにたやすいものではない。僕はこれまた幸運にも全く裏表がなく、常にどんなひな壇に上がっても普段着の先生から漢方の知識を頂いたから、そして本当によく効く処方を教えていただいたから、患者さんに対する姿勢まで真似ることが出来た。
 その神秘的な女性から漢方薬の講義をしてくださいと頼まれたが、僕が人様に教えることなど出来ないのだ。僕の先生が偉大すぎて、そこは真似てはいけないと思っている。いつまでも教えを請う立ち位置こそが僕の居場所だ。「えらい適当」でないと、僕は息が詰まる。



2015年12月01日(Tue)▲ページの先頭へ
飼い殺し
ウツウツとしているくらいな状態で初めて治療を試みる人が薬局に来ることは間々あるが、うつ病の人が薬局を第一選択としてやってくることはまずない。この方もうつ病の治療を専門病院で何年か経験してから、相談してくれた。この方の雇用主の税理士と、僕の薬局の税理士が同じ先生だったことで縁が生まれた。元の雇用主が一所懸命働いてくれた従業員のことを心配して何かいい治療はないかと探しているときに僕を紹介してくれたらしい。なるほど、雇用主が心配し、又職場に復帰して欲しいと望むほどの好青年だった。薬局に来るほどの気力もなかったので、電話相談だったが、それでも彼の人格はとてもよく伝わってきて、いわゆる頑張り過ぎ病の典型だと僕には思われた。そこで病院の治療と並行して煎じ薬などを飲んでもらったら、そんなに時間がかからないうちに、少しだけ慣らしで仕事を始めることが出来た。以前ほど頑張り過ぎてはいけない事を常に念頭に置き、ブレーキに足を乗せての復帰だ。それから2ヶ月ほどして、完全に復帰のめどがついた。恐らく来月から完全に復帰することになるだろう。6月末から漢方薬を飲み始めてもらったから丁度5ヶ月で社会に戻ることになる。死にたいと思わなくなった。不安感がなくなった。落ち込むことがなくなった。マイナス要因は全て消えた。
 僕は、彼と同じようにいわゆる現代医学に飼い殺しにされているようなうつ病の人は多いと思う。たかが漢方薬だが、言い方を変えればハーブで、香りで心地よくなれば、いやなことが少しは薄れる。それを繰り返せば、うつ病などと呼ばれる病気から解放されるのも頷ける。いたずらに脳の中に化学薬品を侵入させることはない。人間は何十万年も脳の中には糖しか入れなかったのだから、現代のように脳の関所を潜り抜ける科学物質を飲ませれば、心の病が増えるのも当たり前だし、それを治すために又新たな化学薬品を入れて、永遠に治らない状態になるのも当たり前だ。
 彼を救ったのは、漢方薬と言う薬草の群れかもしれないが、その前に、彼を必要としじっと待ち続けてくれた雇用主と奥さんだ。必要とされ、大切にされること以上の力を僕は知らない。


2015年10月01日(Thu)▲ページの先頭へ
濃度
 「こりゃあ、ダメだわ、効くわけがない」思わず口から出た言葉だ。
 勉強に来ている薬剤師が相談を受けた事例だが、どうしても粉の漢方薬がこれ以上飲めないから(既に2種類粉の漢方薬を飲んでもらっている)食欲を作る漢方薬は是非錠剤にして欲しいと頼まれたそうだ。そこでその処方の錠剤を探して仕入れて欲しいと薬剤師に頼まれた。原則として錠剤を扱ったことがないので、早速漢方問屋に連絡をして仕入れた。
 薬剤師に礼を言われたのだが、研究熱心な彼女は、しげしげとその漢方薬の成分表を眺めていた。そしてあることに気がついたみたいで、「この漢方薬うすくありません?」と僕に尋ねた。彼女いわく、僕の薬局で使っている台湾製の漢方薬と比べると濃度がなんと4分のT位しかないと言う。日本の病院で使われているやつに比べても濃度があまりにもうすい。恐らく半分以下だと思う。これではまぐれでも効かない。そこで仕入れた漢方問屋に電話で尋ねてみた。あまりにも濃度が低くて使い物にならないから、他の会社の錠剤に替えてと。すると漢方問屋の人が教えてくれた。もう何処の製造会社もその処方の錠剤は作っていないそうで、手には入らないそうだ。そこであまりにも濃度が低くて恥ずかしくて販売できないと言うと、「ドラッグストアなんてそんなものです」と教えてくれた。僕は漢方薬を勉強し始めて35年間、錠剤を使ったことがない。その判断が正しかったのだと自信を持った。
 ドラッグストアで漢方薬を買う人がいたら、お金を捨ているようなもの、いやいやもっと崇高に、限りある漢方薬を経済行為のために乱穫するようなものだ。申し訳程度しか入っていない漢方薬を飲んで、漢方薬が効かないなどと言わないでほしい。


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