栄町ヤマト薬局 - 2008/05/09


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2008年5月
       
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2008年05月09日(Fri)▲ページの先頭へ
経過

 中部地方に住んでいる方から、何回目かの薬の注文が入った。頂いたメールを読んでいて何か強く印象に残った。平易な言葉で表現されているのだが、あることに関してとても的を射ているような気がしたのだ。
 過敏性腸症候群の治り方、言い換えれば治っていく経過をとても端的に表してくれているのだ。過敏性腸症候群の相談をしてくれる人は、まず治らないと言う前提の人が多い。それでも相談してくれるのだから、一縷の希望は繋いでくれているのだろうが、期待感は非常に少ないように感じている。また、治り方が分からない、元気だった頃がどうだったのか想像できないなどとも良く言われる。そうした疑問に僕が答えるより、彼女の文章ははるかに説得力があることに気が付いた。僕が理論や理屈を言うより数段雄弁だ。僕はすぐにその方に、貴女のメールを僕のブログに引用させて欲しいとお願いした。すると彼女は、快く承諾してくれた。中学校以来20年間苦しんでいるので、同じ悩みの人の苦しみが少しでも軽減するならと言葉を添えて。以下にそのまま全文を載せる。

「こんばんは!最近の調子は、、、すこぶる調子いいです(^−^)気持ちが随分ラクで、心が軽いです。こんな気持ちの状態は、本当に久し振りです。便が朝、毎日でるので日中ガスも少なくなりました。ガスが出ても、あまり気になりません。自分が人生を楽しむこと、自分は自分であること、自分本位であること、事実と現実が違うこと がよくわかったように思います。と、言っていて明日になると最悪になったりして・・・まだ薬をやめるのは不安ですので、漢方の粉の薬のみを注文します。(煎じ薬は、まだあります)。よろしくお願いします

 体調の変化と共に、心の持ちようがずいぶんと力が抜けてきている。最近僕が多くの方に飲んでもらっている処方が、なぜか心がリラックスして力みがとれるみたいだ。漢方の世界に安定剤みたいなものはないけれど、薬草で気を強くすると逆にリラックスできるみたいだ。だから恐らくまじめ一本で、愚直に、控えめに生きてきた彼女も、少し自分をわがままに大切にしようと思ってくれるようになったのだと思う。もう青春は帰ってはこないが、大人は考え方によれば青春以上に楽しい。今からでも何倍にもして人生を取り返すことは出来る。嘗て僕も住んだことがある街で、1人の女性が青春の落とし穴から這い出ようとしている。そこには胸まで髪を伸ばし、汗くさいTシャツ、破れたジーパン、すり減ったズック靴の痩せて青白い青年がいた。30年前彼が歩いた商店街を、彼女が今歩いているだろうか。